日々の様子

今回はラボリ川越よりブログをアップします!
避難訓練を実施する前にまずは、目標を立て、シナリオを作る事から始めました!
はじめに行ったのは訓練の目標を立てること(5段階の避難指示を知って、実行をしていこう!)でした。
移転場所(霞ヶ関北)で「5段階の避難指示を知って」「水害を想定した避難ができるようになる」「内水被害を出来るだけ減らす」等、実際に川越市で起こった災害をシナリオ内に落とし込みました。

また、作成したシナリオは、BCPで検証したいテーマも落とし込み、実際にシミュレーションをしていく中で、BCPがどのように機能するか、言葉の理解(5段階の避難指示等)はどこまであるか等の確認をしました。


職員にはタイミングカード(予想と1~5)を引いてもらい、災害状況に応じた机上訓練を行いました。BCPに従って各職員がどのような対応や連絡をすればいいか、訓練を通して確認をしていきながらBCPの認識も深めていきました!

最初に引いてもらったのは…、タイミング(予想)カードで、「非常に強い台風が来る…かもしれない」「関東に影響があるかもしれない」でした。
ここで、訓練対象者にどのような対応を期待するかといえば、「BCP」に沿った動き…ということは決まっていたのですが、今回の避難訓練は、随時出されるタイミングカードを基に、各職員の柔軟な対応を要求する机上訓練となっています。実際の判断が伴うと、それも連続した判断が発生すると、個人では「選択に迷う難しい判断」も時には発生します。ただ、消防隊員も避難訓練に参加いただいていた事から、その場でアドバイスや評価をいただきながらの進行が可能でした。いただいたアドバイスや評価は、今後のラボリ川越の財産となるものでした!(ありがとうございます!)

また、タイミング(予想)カードに基づき、職員が幾つかの判断をしています。
「閉所も含めた判断」「状況に応じて、施設長と主任が出勤前に協議」「電車通勤の職員が来れない事も予想しての事前組み立て」「家族や関係機関への連絡」でした。
※ただ、タイミングカード以外にも、「台風当日は施設長不在(入院で)」等の多数設定がありました!

職員の判断後、タイミングカード1を引いてもらった内容は「朝の6時、雨がパラパラと降り始めた」「大雨の可能性」でした。また、写真からは見えないのですが、カードの下の方に「時間不明」「埼玉県内に記録的短時間大雨情報を発表」と書かれています。

これは、すごく判断に迷う状況ですね!

上記のような災害時判断を、タイミングカード4まで連続して行いました。その中で、「避難場所が川横にある!?」「霞ヶ関北は、二つの川に挟まれているが水害のない地域だった」「避難場所まで実際に歩こう!(次回の避難訓練で)」「時間降雨量が140mmを超えると内水の危険性」「内水を抑えるためには土嚢(消防隊員のアドバイス)」「レベル3で避難しないといけない」「ただ、避難方法は幾通りか考えられる」等の意見が出ました。
また、机上訓練を行う上で必要不可欠だった「シナリオ」は、訓練対象者にリアリティを感じてもらえるよう、実際の災害(インターネットニュース等から抜粋)を基に組み立てています。そこに、川越市が公表している「ハザードマップ」「災害の結果」「情報収集の仕方」等、既存資料等の準備に時間をかけてきました。
終わってみればですが、この机上訓練で最も学ぶ機会が多かったのは、実際に訓練を行った職員ではなく、施設長兼サービス管理責任者だったのではと感じています。机上訓練の準備段階でも、課題が多く見えてきましたし、用語の理解ができいなかったのは自分だったと理解出来ました。また、実際の消防訓練を行った事で、消防隊員の講評等からも、自分自身が外の意見を取り入れることでアップグレードができました!
 


訓練終了後には、振り返っての講評をいただきました。
大事な言葉は「おかしもち」で、その「おかちもち」を引用しながらの講評でしたが、実際の避難訓練を見ていた消防隊員からは、利用者も職員も「おかしもち」が良く出来ていたとの評価をいただきました!