日々の様子


球場で見る野球は、テレビで見るのとはやっぱり違います。
打球音、選手の声、応援、そしてスタジアムの雰囲気。
Nさんにとっては、これが初めてのスポーツ生観戦です。

「生で見るって、こういう感じなんだ」
「だろ、だろ、生の観戦はすごいんだよ」

と、いつもとは違う表情で試合を楽しんでいました。
ちなみに、今回の観戦場所となったUDトラックス上尾スタジアム。
実は翌30日、日曜劇場『VIVANT』第16話の放送後に、埼玉武蔵ヒートベアーズの公式Xから、このスタジアムで『VIVANT』の撮影に協力したことが紹介されていました。

「ここ、阿部博さんがいたスタジアムだったんですね!」

翌週のラボリ川越では、
野球観戦だけでなく、思わぬところでも話題が広がったのでした。

さて、話題は夕食の買い物に!
 


夕食は球場のキッチンカーで!
野球観戦のお楽しみは、もちろん試合だけではありません。
この日の夕食は、球場に出ていたキッチンカーで、それぞれ好きなものを選んで購入しました。

NさんとNさんは、チャーシュー丼とクレープを購入。
※女性のNさんと、男性のNさんがいます。

野球を見ながら食べる夕食は、いつもの食事とはちょっと違った特別感があります。好きなものを買って、好きなものを食べながら、目の前では野球の試合。
野球を見ながら食べるご飯って、どうしていつもより美味しく感じるんでしょうね!

これもまた、生観戦ならではの楽しみです。
 


そんな中、利用者さんのトイレ同行から戻ると……
Nさんがタオルを掲げて応援している姿が目に入りました。
 


「お!Nさんがベアーズの応援してる!」

と思ったのですが……

「あれ?今はハーフタイムのはず……」

よく見てみると、Nさんが掲げていたのは、なんと試合前に購入したチアさんのタオル!

「GO!ビスティアーナ!AMIKA!」

「AMIKA!」「AMIKA!」「AMIKA!」

と大きな声で声援を送っています!
チアガールへのコールを覚えているだけでも驚きですが、Nさんは応援しているだけでは終わりません。

チアガールのAMIKAさんにも、しっかりサインをいただいています!
「野球選手のサインが欲しい」から始まった今回の行事でしたが、気がつけば、チアガールのサインまでゲットしていたNさんなのでした!
 


ここはしっかり声を出して、「AMIKA!」と全力応援。

その後、トイレから戻ってきた職員と他利用者に、Nさんが嬉しそうに話します。

「残念だったね。AMIKAさんのダンスが見られなくて」
「AMIKAさん、自分の方を見て手を振ってくれたよ。笑ってくれた!」

と、嬉しそうに教えてくれました。

……なるほど、Nさんにとっては、ただ応援していただけではありません。

「自分の応援が届いた!」

そして、「AMIKAさんが自分を見てくれた!」という、特別な瞬間だったんですね。
これは嬉しいですよね!
 


そして、なんとNさん。
タオルの裏側にはMB(マスコットキャラクター)のサインもゲットしています!
表には「AMIKA」さんのサイン、そして裏にもサイン。

ここまでくると、もう完全にヒートベアーズのファンですね!

それにしても……
野球選手のサインだけではなく、チアのAMIKAさんやMB(マスコットキャラクター)からもサインをもらい、応援まで全力で楽しんだNさん。
でも、こういう「予定していなかった楽しみ」が生まれるのも、みんなで出かける行事の面白さなのかもしれません。
 


3人で記念撮影!
MB(マスコットキャラクター)を囲んで、3人で記念撮影!
念願の写真撮影に、皆さん嬉しそうな表情です。
 


試合も序盤から点の取り合い!
最後まで目が離せない接戦となり、応援にも力が入ります。
 


打席に選手が立つと、自然と視線はグラウンドへ。

「打って!」
「頑張れ!」
「取るなー!」

選手のプレーに合わせて、Nさんの声援もどんどん大きくなっていきます。
テレビで見る野球とは違い、目の前で選手が走り、打って、投げる。
ボールを打つ音や、観客の歓声、応援の声がスタジアム全体に響きます。

「おおー!」と歓声が上がるたびに、皆さんも一緒になって盛り上がります。

気が付けば、ただ試合を「見ている」のではなく、すっかり応援する側になっていました。
 


試合終了!そして……
試合は最後まで手に汗握る大接戦!
 


そして最後は……
埼玉武蔵ヒートベアーズが4-3で勝利!
応援していたヒートベアーズの勝利に、みんなで大喜びです!

さらに試合終了後には、なんと職員がファールボールをゲット!
せっかくなので、ファールボールを手に記念撮影。

選手のサインに、チアガールのサイン、そしてファールボールまで。
この日の野球観戦、いったいどれだけのお土産が増えていくのでしょう(笑)。

「野球も見たい!」「サインも欲しい!」

最初に出ていた利用者さんたちの希望は、しっかりあれもこれも叶ったと思います
 


そして、ここからが利用者さんたちにとっては、もう一つの楽しみ。
試合が終わってからも、利用者さんたちの楽しみはまだまだ終わりません。

球場の外に出てみると、先ほど熱戦を繰り広げたヒートベアーズの選手の皆さんが、ファンのお見送りに出てくれていました。
さっきまでグラウンドでプレーしていた選手たちが、今度は目の前に!
何十人もの選手が身近に並んでいる光景は、なかなか壮観です。
 


「あの選手にもサインをもらいたい!」
「こっちにもいるよ!」

利用者さんたちは大忙し。
試合が終わっても、まだまだサイン集めは終わりません。
テレビや球場の遠くから見ていた選手が、こんなに近くにいる。

「テレビの中の人が近くにいるって、すごくない?」

最初に聞いたこの言葉が、まさに現実になった瞬間でした。
 


そして、サインをもらうときのNさんには、ちょっとしたこだわりがありました。

Nさんは、必ず自分の名前を入れてもらうのです。
「○○さんへ」と名前を書いてもらったサインは、ただのサインではありません。
自分のために書いてもらった、特別な一枚。
一枚一枚、嬉しそうにサインを受け取るNさんの姿が印象的でした。
 


ここでさらに嬉しい出来事が!
なんと、元ボストン・レッドソックスの田澤選手と一緒に記念撮影をすることができました!

テレビで見ていた選手が、今は目の前に。
利用者さんたちも大興奮です。
もちろん、写真だけでは終わりません。

「サインもお願いします!」

ここでも、しっかりサインをいただきました!
 


「サインが欲しい」「一緒に写真を撮りたい」と言っていた利用者さんたちの願いが、どんどん叶っていきます。
これだけサインをもらって、写真も撮って……

「もう、お腹いっぱいかな?」

と思いきや、まだ終わりません(笑)。
すると今度は、

「山梨の選手からも欲しい!」
「山梨ファイヤーウィングスの選手からもサインが欲しい!」

という声が。

……まだまだ欲張りです(笑)。
でも、ここまで来たら、もう行くしかありません。

「せっかくだから、山梨の選手からもサインをもらおう!」

ということで、今度は山梨ファイヤーウィングスの選手を求めて、さらに動き出します!
 


帰る前に山梨ファイヤーウィングスの選手を待つことに。

いわゆる……

みんなで「出待ち」をしてみました!
とはいえ、何も知らずに待っていたわけではありません。
この日は出待ち慣れしている職員が同行!

「どこで待てばいいのか」
「何時頃に選手が出てくるのか」

そのあたりもしっかり把握していたため、利用者さんたちも迷うことなく、選手が出てくる場所へ。
そして、しばらく待っていると……
来ました!山梨ファイヤーウィングスの選手たちです!

利用者さんたちも、

「サインお願いします!」

と、さっそく声をかけます。

おかげで、山梨ファイヤーウィングスの選手からも無事にサインをいただくことができました!
まさか最後に「出待ち」まで経験することになるとは思いませんでした(笑)
 


今回の行事の帰りの車内で、利用者さんたちに聞いてみました。

「野球とサイン、写真を一緒に撮るだったら、何が一番楽しかったですか?」

すると返ってきた答えは…

「全部!」

……ですよね(笑)

野球も見たい。
選手からサインも欲しい。
できれば選手と写真も撮りたい。

皆さんの「やりたい!」を聞いていると、どんどん願いが増えていきました。

でも、例えばプロ野球のライオンズ戦を観に行った場合、もちろん一流選手のプレーを間近で見ることはできます。

一方で、選手からたくさんサインをもらったり、直接話をしたり、一緒に写真を撮ったり……という願いまで、全て叶えるのはなかなか難しいところです。

「野球も見たい」
「サインも欲しい」
「選手と写真も撮りたい」

さて、どうするか。
ここからが、職員の頭の使いどころでした。
せっかく皆さんが出してくれた「やりたい」を、一つだけで終わらせるのではなく、できるだけたくさん叶えられる方法はないか。
そこで候補に挙がったのが、独立リーグの試合でした。

試合を楽しみながら、選手との距離も近い。
さらに、試合前や試合後にはサインをもらえるチャンスもある。
「これなら、もしかしたら皆さんの「あれもこれも」を叶えられるかもしれない!」
そんなところから、今回の野球観戦が始まりました。

そして結果は……

「どっちも!」どころか、あれもこれも盛りだくさんの一日になりました。

ヒートベアーズを観て、選手を応援して、サインをもらって、選手と写真を撮って……。

最初に出てきた「やりたい」が、一つひとつ実現していきました。

そして、私たちは、こういった行事での「体験」が、次の「やりたい」につながっていくのだと思っています。

今回の行事を振り返って、ふと思うことがありました。
もし前回の行事で野球観戦をしていなかったら、

「野球選手からサインが欲しい」
「選手と一緒に写真を撮りたい」
「今度はあの選手に話しかけてみたい」

そんな言葉は、出てこなかったかもしれません。
実際に見て、聞いて、触れて、選手と直接会って。

「こんなことができるんだ」

という体験があったからこそ、次の「やってみたい」が生まれたのだと思います。
今回の行事では、前回の体験をきっかけに、前回は見たいだけだった利用者さんたちの「やりたい」がさらに広がりました。

「野球を生で見たい!」から、

「野球選手のサインが欲しい!」
「一緒に写真も撮りたい!」
「自慢したい!」
「また選手と話したい!」

そして今回も、その「やりたい」を実際に叶えることができました。
今日、サインをもらった選手の中には、もしかしたら将来NPBで活躍する選手がいるかもしれません。
いつかテレビを見ながら、

「この選手、あのときサインをもらったよね!」

そんな会話ができたら、それも素敵な思い出になると思います。
一つの体験が、次の体験を生み、そこから新しい言葉や「やってみたい」が生まれていく。

体験から、言葉が増えていく。
言葉が増えると、「やりたい」も増えていく。

今回の行事は、そんなことを改めて感じる一日になりました。
さて、ラボリ川越の次の行事ではどんな言葉が飛び出してくるのでしょうか。

「今度は○○してみたい!」

それが、もしかしたら、「ドラマのロケ地に行ってみたい!」かもしれませんが、
今回の行事の後には、こんな声もありました。

「野球のチアガールを見に行きたい!」

正直、そう言われるとは思っていませんでした・・・
今回の観戦で、野球そのものだけではなく、チアガールの応援にも興味を持ったようですが、本人には、「今シーズンのヒートベアーズの試合はもうなく、また来年にね」と伝えています。

今回の行事も「野球選手のサインが欲しい」から始まって、選手と写真を撮り、今度は「チアガールを見に行きたい」。
一つの体験が、また新しい「やりたい」を生み出しています。

利用者さんたちから出てくる、次の「やりたい」が今から楽しみです。